島根県産業技術センターから、下記の通り案内がありました。
当センターでは、本県産業の技術力の向上を目的とし、随時講演会を開催しておりますが、このたび、大学と大手食品メーカーから食品の栄養学に詳しいお二人の専門家をお迎えし、ご講演をしていただくことになりました。栄養学の基礎を再確認するとともに、最新の栄養学のトピックスを学ぶことにより、県内食品製造業者等が、これからの開発・研究の方向性を見定めるとともに、新たな商品開発につながることを期待しています。
つきましては、関係の皆様に情報提供いただくとともに、ご関心がございましたら、是非ご参加いただければと思います。
【日 時】 令和2年2月10日(月)13:30 ~17:00
【場 所】 テクノアークしまね4階大会議室(松江市北陵町1番地)
【講 師】
倉貫 早智 氏
神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 栄養学科 准教授
松岡 亮輔 氏
キユーピー株式会社 研究開発本部 技術ソリューション研究所
評価・解析研究部 健康栄養研究チーム チームリーダー
【演 題】
倉貫早智 先生:『食品の機能性とその活用のポイント』
現在我が国では、メタボリックシンドロームや生活習慣病への対策のほか、超高齢化社会を見据えて、 高齢者がよりよく生きるための日本人の長寿を支える「健康な食事」のあり方が問われています。
私たちが食事として摂取する食品の中には、栄養素以外にも食物繊維や色色素、香味成分などさまざまな非栄養素が含まれています。このうち、ヒトの疫系・内分泌系や神経などを調節することにより疾病予防や健康維持に働く機能性成分は、単に栄養状態を改善するだけでなく、生活習慣病予防や介護のリスクを軽減、または予防する可能性をもっています。
本講演では、食品の機能と生体への作用機能、および機能性成分の活用について最新データを含めながら解説をしたいと考えています。
松岡亮輔 先生:『鶏卵の健康栄養機能』
タマゴは、ヒトが生きていくうえで必須な栄養素をほとんど含んでいることから、人々の体格向上に貢献してきました。その一方でコレステロールが含まれていることから、タマゴの摂取を控えるように食事指導がされています。しかし、タマゴを摂取しても血清コレステロール濃度が上昇しないことも報告されています。
タマゴの健康・栄養機能として、卵白のタンパク質は、運動の際に摂取すると筋肉や筋力が増加すること、卵殻カルシウムには骨密度増加効果、卵白タンパク質の内臓脂肪低減効果、卵黄レシチンとビタミンB12の組み合わせによる脳機能改善効果が報告されています。そこで、本講演ではタマゴの健康・栄養機能に関する知見を紹介します。
【お申し込み】
●2月4日(火)までに、参加申込書(Word)(下記HPよりダウンロードできます)に必要事項をご記入のうえ、メールまたはFAXにてお申し込みください。
●参加費は無料です。
<島根県産業技術センター講演会開催案内ページ>
https://www.pref.shimane.lg.jp/industry/syoko/kikan/shimane_iit/news/R020210_kouenkai.html