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注目企業

食品安全マネジメントの国際認証「FSSC22000」取得寿隆蒲鉾(株) 企業詳細

2017年11月21日
国際認証「FSSC22000」認証書
国際認証「FSSC22000」認証書
徹底した衛生管理
徹底した衛生管理
異物混入を防ぐエアシャワー
異物混入を防ぐエアシャワー
一目で分かる洗浄用具
一目で分かる洗浄用具
リーダーによる適切な指示
リーダーによる適切な指示
作業指示を着実に実行する
作業指示を着実に実行する
地域の特産物を生かした製品づくり
地域の特産物を生かした製品づくり

【FSSC22000とは】
◇食品安全マネジメントの1つ。(オランダのFSSCが、ISO22000とPAS220シリーズを組み合わせて開発した規格。)
◇GFSI(世界の流通・食品大手650社が加入する組織)が取引先に認証を求めている規格の(認証スキーム規格)1つ。

【FSSC22000の構造】
◇FSSC22000の取組み方は、ISO22000とほぼ同じ。
◇PRP(前提条件プログラム)を定める⇒危害分析を行って、管理すべき点を明確にする。⇒ハサッププラン等により管理する。
※ISO22000との違いは、FSSC22000の方が、すべき項目がより具体化されている点。
◇ISOではカバーできなかった食品安全対策(フード・テロ、原材料やアレルギー物質の管理など)や、「食品安全に関する要員の監視」と「サービスに関する仕様」について定められていることも、特徴の1つ。

【PAS220の要求事項】
◇FSSC22000では、PASシリーズを利用することとされている。
※PASシリーズ中、食費製造・加工業を対象とした規格がPAS220。
『PAS220』要求事項(『PRP(前提条件プログラム)』の要求事項をより明確にする。
4.建屋の構造及びレイアウト
5.建物及び作業場のレイアウト
6.ユーティリティー(空気、水、エネルギー)
7.廃棄物処理
8.装置の適切性、清掃・洗浄およびメンテナンス
9.購入した資材の管理
10.交差汚染の予防対策
11.清掃・洗浄及び殺菌。消毒
12.有害生物の防除
13.要員の衛生及び従業員用施設
14.再加工
15.製品のリコール手順
16.倉庫保管
17.製品情報/消費者意識
18.フードディフェンス、バイオビジランス、バイオテロ


【寿隆蒲鉾の取組み(ソフト面)】
◇社長をトップとして各部門代表による食品安全チームを結成した。
◇ハサップ基準は専門用語が多く、現場(ねり製品加工)に合わせて噛み砕いた言葉に直すことから始めた。
◇社員への食品安全に対する意識づけ。突発的なイレギュラーを考えるのではなく、普段やっている安全管理(7S:整理・整頓・清掃・洗浄・殺菌・清潔・躾)を再度しっかりやることを重要視。
◇社員一人ひとりが“何故”するのか理解する。(例:加熱90℃⇒何故90℃なのか理解させる/本当に90℃なのか担保をとる。温度計の担保は取れているか 等)
◇工場内にリーダーを作り責任者として教育し、年間通して勉強会を開きPDCAサイクルで常に業務改善を図っていく(ワーカーからの脱却)。


【寿隆蒲鉾の取組み(ハード面)】
◇古い建屋もあり、増築を重ねた結果、出入り口(使用の有り無し含む)が多数存在していたので、一か所に集約。
◇カメラを設置し、工場への出入りチェックができるようにした。
◇納入業者の入り口を固定し進入禁止の場所にはチェーンを設置。来訪者の工場内への入場ルールの明確化。
◇有害生物の防御のため、天井や壁及び窓の隙間をふさいで気密性を高めた。
◇異物混入対策のため、製造工程に金属探知機を通すことを徹底した。

【寿隆蒲鉾の考え方】
◇国際認証(FSSC22000)の取得は輸出への第一関門であると捉えている。今時点では台湾やタイへの輸出がわずかにあるだけだが、国際認証取得を足掛かりに本格的に世界に目を向けたいと思っている。
◇原料調達から加工、製造販売まで一貫して提供する、メーカーとしての立ち位置を目指す。
◇これからは地域文化を感じられる食品加工をして行く。地域の特産品(飛魚・のどぐろ 他)を使った特色のある商品開発を行うことで、大手メーカーと勝負して行く。


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